四国は本州・九州・北海道に次ぐ日本4番目の島で、愛媛・香川・徳島・高知の4県から成ります。四国八十八ヶ所霊場巡礼(お遍路)の舞台として1,200年以上の歴史を持ち、弘法大師(空海)ゆかりの寺院が各地に点在しています。
鳴門の渦潮や祖谷渓の秘境、道後温泉の3,000年の湯など、自然と歴史が交差する観光資源は多様です。瀬戸内海側と太平洋側では気候・文化・食文化も大きく異なり、1つの旅で複数の顔を楽しめます。
このコースはレンタカー利用を前提とした周遊ルートです。四国は公共交通機関の本数が少ない地域が多く、特に高知県内や祖谷周辺は車なしでのアクセスが困難です。事前にレンタカーを予約し、国際免許や車の保険確認も済ませておくと安心です。
こんな人におすすめ
この記事で分かること:鳴門の渦潮・大塚国際美術館(徳島)、金刀比羅宮・栗林公園(香川)、松山城・道後温泉(愛媛)、桂浜・高知城(高知)を3泊4日で巡るモデルコースです。
ここが狙い目
鳴門の渦潮と大塚国際美術館(徳島)
鳴門海峡では世界最大級の渦潮が発生し、最大直径20mに達することもあります。渦潮は大潮の時期(新月・満月前後)と潮流最速時の前後1〜2時間が観潮の好機です。大塚国際美術館では世界26カ国190余の美術館が所蔵する西洋名画1,000点以上を原寸大の陶板複製で展示しており、1日かけても見切れないほどの規模です。
金刀比羅宮と讃岐うどん(香川)
金刀比羅宮(こんぴらさん)は海の守り神として全国から信仰を集める神社で、御本宮まで785段の石段を登ります。奥社まで行くと1,368段にのぼり、達成感は格別です。香川の讃岐うどんは「セルフうどん」のスタイルが地元民に親しまれており、1杯200〜400円という手頃な価格で本場の麺が味わえます。
松山城と道後温泉(愛媛)
道後温泉は日本三古湯の一つで、3,000年以上の歴史を誇ります。聖徳太子や大国主命の伝説にも登場し、夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台としても有名です。松山城は1602年(慶長7年)に加藤嘉明が築城を開始した現存天守の一つで、城山の山頂からは松山市街と瀬戸内海を見渡せます。
桂浜・高知城と鰹のたたき(高知)
高知城は1601年に山内一豊が築城を開始した城で、天守と本丸御殿が両方現存する日本唯一の城です。桂浜は太平洋を望む弓形の浜辺で、坂本龍馬の大きな銅像が立つ場所として知られています。高知名物の藁焼き鰹のたたきは、ニンニクや薬味と一緒に食べるスタイルで、地元のひろめ市場で本場の味を楽しめます。
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四国のベストシーズン
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
△
△
○
◎
◎
○
△
△
○
◎
◎
○
ベスト
おすすめ
まあまあ
低シーズン
旅行日数
3泊4日
目安予算
50,000〜80,000円(宿泊・交通費別)
エリア構成
1日目:徳島 / 2日目:香川 / 3日目:愛媛 / 4日目:高知
移動手段
レンタカー推奨(高速道路・一般道)
1日目 09:30〜11:30
鳴門海峡で発生する渦潮は、瀬戸内海と太平洋の潮位差によって生まれる世界最大級の潮流現象です。渦の直径は最大20mに達し、潮流の速さは最速13〜15ノット(時速約25km)にもなります。見学方法は大鳴門橋下の遊歩道「渦の道」(入場450円)と観潮船(大人1,600〜2,200円)の2種類があり、観潮船からは迫力ある渦潮を間近で体験できます。渦潮の大きさは潮の干満差に左右されるため、大潮の日(新月・満月の前後2〜3日)が特に見ごたえがあります。
1日目 13:00〜16:00
1998年開館。世界26カ国・190余の美術館が所蔵する西洋名画1,000点以上を、オリジナルと同じ大きさに忠実に再現した陶板画として展示する世界初の陶板名画美術館です。システィーナ礼拝堂の天井画や「モナ・リザ」「ゲルニカ」など、本物さながらの複製を間近で観賞・撮影できます。地下3階〜地上2階の5フロアにわたる展示面積は29,412平方mにのぼり、全作品を鑑賞すると約4kmを歩くことになります。所要時間は最低3時間、ゆっくり見るなら1日かかります。入場料は3,300円(大人)。
1日目 17:00〜18:30
徳島市内にある阿波おどりの総合施設。年間を通じてプロの踊り手「阿波おどり振興協会」による実演ショーを鑑賞できます(1日3〜4回)。地下1階〜地上5階の館内では、阿波おどりの歴史・衣装・楽器なども展示。毎年8月12〜15日に開催される阿波おどり本番(徳島市)は400年以上の歴史を持つ祭りで、約100万人の観客が集まります。会館屋上からはロープウェイで眉山山頂へアクセスでき、徳島市内と吉野川の眺望も楽しめます。実演ショー観覧料840円。
2日目 09:00〜11:30
香川県琴平町の象頭山に鎮座する神社で、海の守護神として約3,000年の歴史を誇ります。御本宮まで785段の石段を登るのが参拝の定番で、参道沿いには土産物屋や老舗うどん店が並びます。石段は思った以上に急勾配の箇所があり、運動不足の方は1時間以上かかることも。奥社(厳魂神社)は御本宮からさらに583段登った1,368段の高さにあり、天気が良ければ讃岐平野と瀬戸内海の多島美を一望できます。参拝自体は無料ですが、宝物館・書院(絵馬堂含む)は有料(800円)。
2日目 13:00〜14:30
高松藩主・松平家が約100年をかけて整備した大名庭園で、1953年に国の特別名勝に指定されました。南北1.6km・東西900mの広大な敷地に6つの池と13の築山が配置された回遊式庭園で、紫雲山を借景として取り込んだ設計は江戸時代の造園技術の粋を示しています。外国メディアに「星三つ」の評価を受けるなど国際的な評価も高く、特に秋の紅葉と春の桜の時期は混雑します。入場料430円。開園時間は日の出〜日没(季節により変動)。
2日目 12:00〜12:45
香川県のうどん消費量は全国トップクラスで、「セルフうどん」と呼ばれる独自のスタイルが根付いています。お客が自らトッピングをのせ、天ぷらを取り、自分でだしをかけるスタイルで、1杯300〜500円程度と低価格なのが特徴です。高松市内には「うどんバカ一代」「めりけんや」など地元客で賑わう店が多く、朝7〜8時台から並ぶ行列店も存在します。「がもう」(坂出市)は地元客に長く愛されるセルフ店で、早朝から開店し昼前には売り切れることも多い人気店です。
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3日目 09:30〜11:30
1602年(慶長7年)に加藤嘉明が築城を開始し、1627年(寛永4年)に完成した平山城。現存12天守の一つで、国の重要文化財に指定されています。海抜132mの城山(勝山)山頂に建つ天守からは松山市街と瀬戸内海の眺望が広がります。山頂へはロープウェイ(往復520円)またはリフト、徒歩でアクセス可能。本丸广間・二の丸史跡庭園なども見学できます。明治時代には秋山好古・秋山真之兄弟や正岡子規など多くの文人が松山に縁を持ち、城下町としての文化を継承しています。
3日目 13:00〜16:00
3,000年以上の歴史を誇る日本最古の温泉地の一つで、1894年(明治27年)に建てられた道後温泉本館は国の重要文化財です。夏目漱石の「坊っちゃん」に登場する温泉としても有名で、物語の舞台となった「坊っちゃんの間」を見学することもできます。本館は保存修理工事中(2024年末頃まで)のため一部制限がありますが、隣接する「飛鳥乃湯泉」や「椿の湯」でも道後温泉の湯に浸かれます。温泉街の商店街では道後ビール・みかんジュース・坊っちゃん団子など愛媛らしいグルメが楽しめます。
4日目 09:30〜10:30
高知市南部、龍頭岬と龍王岬に挟まれた弓形の浜辺で、太平洋に面した雄大な景色が広がります。坂本龍馬の大型銅像(高さ約5.3m)が立つことでも知られ、銅像前の「桂浜公園」は多くの観光客が訪れる高知の定番スポットです。遠浅の砂浜のため海水浴は禁止されていますが、散策や写真撮影に適しています。龍馬の隣に立てる「期間限定の高台(数百円)」は龍馬目線で景色を眺められる人気スポットです。隣接する桂浜水族館(入場料1,350円)では地元の海洋生物を観察できます。
4日目 11:00〜12:30
1601年(慶長6年)に山内一豊が築城を開始し、1753年(宝暦3年)に再建が完了した城。現存12天守の中でも天守と本丸御殿(懐徳館)の両方が現存する唯一の城として知られています。城の入り口「追手門」は1664年(寛文4年)建立で国の重要文化財。天守最上階の廻縁(まわりえん)と高欄は現存12天守の中でも高知城と愛知県犬山城にしかない貴重な意匠です。開館時間9:00〜17:00(最終入館16:30)、入場料420円。隣接する高知城歴史博物館では国宝を含む土佐藩主・山内家伝来の資料約67,000点を展示しています。
4日目 12:30〜14:00
高知城の東隣に位置するひろめ市場は、地元の飲食店や土産物店が集まる高知市民の台所的存在です。1998年にオープンし、年中無休で朝から夜まで営業しています。市場内の「やいろ亭」「明神丸」などでは高知名物の藁焼き鰹のたたきを注文できます。高知の藁焼きたたきは、稲藁の強い火力で皮目だけをさっと焼き、中はほぼ生の状態を保つのが特徴。ニンニク・玉ねぎ・塩・ポン酢で食べるスタイルが地元流で、スーパーの柚子ポン酢は避けて「塩たたき」を試してみる価値があります。1皿1,200〜1,800円程度。
旅行者からよく寄せられる感想・体験談をまとめています。
四国の渦潮を実際に見た訪問者からは「写真より迫力があった」「大潮の日に合わせて来て大正解」という声が多く聞かれます。道後温泉については「温泉街の雰囲気が京都や箱根とは違う素朴な良さがある」「本館の建物自体が見ごたえある」という評価が多数派です。金刀比羅宮は「785段登り切ったときの達成感が旅の一番の思い出になった」「参道の石段沿いの眺めが素晴らしい」という感想が目立ちます。また讃岐うどんについては「東京で食べるうどんとまったく別物。麺のコシがケタ違い」という声が多く、本場の味への驚きがよく伝わってきます。
一方でよく挙がる不満点は移動の負担です。「車が必須と聞いていたが、思った以上に県をまたぐ移動に時間がかかった。3泊4日では少し慌ただしい」という声は複数見られます。大塚国際美術館については「入場料が高い(3,300円)のに全部見きれなかった、半日以上は必要」という意見が散見されます。また道後温泉本館の工事中については「本館入口で写真を撮れると思っていたが、外観の足場が残っていてがっかりした」という声もありました(工事完了予定を事前に確認することをお勧めします)。
DAY 1
徳島 — 渦潮と美術の1日
09:00
鳴門IC近くでレンタカーを借り、鳴門海峡へ向かう(高速道路利用で約20分)
09:30
渦の道(大鳴門橋遊歩道)から渦潮を見学。潮の時刻表を事前に確認し、大潮の時間帯に合わせると迫力大
11:00
観潮船に乗船し、渦潮を間近で体験(所要45分)
12:30
大塚国際美術館へ移動(車で約10分)。館内レストランで昼食
13:00
大塚国際美術館を見学。システィーナ礼拝堂天井画・モナ・リザなど西洋名画を原寸大で鑑賞
16:00
徳島市内へ移動(車で約50分)。宿にチェックイン
17:00
阿波おどり会館でプロの踊り実演ショーを観覧
18:30
徳島市内で夕食。徳島ラーメン(茶系スープ・生卵乗せ)を試す
DAY 2
香川 — こんぴらさんとうどん三昧
08:30
徳島市を出発。高速道路で琴平町へ(約1時間20分)
10:00
金刀比羅宮の参拝開始。785段の石段を登り御本宮へ(片道約30〜40分)
11:30
体力に応じて奥社(1,368段)を目指すか、参道を下って門前町を散策
12:15
高松市内へ移動(車で約40分)。讃岐うどんの名店でランチ。「うどんバカ一代」などセルフ店を体験
13:30
栗林公園を散策。6つの池と13の築山を持つ江戸時代の大名庭園(所要60〜90分)
15:30
高松市内または丸亀市内の宿にチェックイン
17:00
夕食は高松の居酒屋で骨付き鳥(丸亀名物)または小豆島のオリーブを使った料理を堪能
DAY 3
愛媛 — 松山城と道後温泉
08:30
高松市を出発。瀬戸中央自動車道または西瀬戸自動車道(しまなみ海道)経由で松山へ(約2〜2.5時間)
10:30
松山城ロープウェイ乗り場へ。ロープウェイで山頂へ(片道2分)
10:45
松山城天守を見学。松山市街と瀬戸内海の眺望を楽しむ
12:00
松山市内で昼食。鯛めし(松山スタイル:炊き込みご飯)または愛媛の宇和島鯛めし(卵かけご飯スタイル)を体験
13:30
道後温泉本館・飛鳥乃湯泉エリアへ(松山城から路面電車で約15分)
14:00
道後温泉に入浴。温泉街商店街でみかんジュース・坊っちゃん団子など愛媛グルメを食べ歩き
16:00
道後温泉周辺の宿にチェックイン。夕食も温泉宿で鯛料理・愛媛名物を堪能
DAY 4
高知 — 龍馬の浜と鰹のたたき
08:30
松山市を出発。高速道路で高知市へ(約2時間)
10:30
桂浜へ到着。坂本龍馬銅像と太平洋の絶景を楽しむ。隣の桂浜水族館も見学可
11:00
高知城へ移動(車で約15分)。追手門・天守・本丸御殿を見学
12:30
ひろめ市場で藁焼き鰹のたたきのランチ。「塩たたき」と「ポン酢たたき」を食べ比べ
14:00
高知市内散策。日曜市(毎週日曜開催)では地元農産物・土産物が揃う
15:30
高知空港またはレンタカー返却場所へ。高松・徳島方面へ帰路
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旅行日数
3泊4日
目安予算
50,000〜80,000円(宿泊・交通費別)
エリア構成
1日目:徳島 / 2日目:香川 / 3日目:愛媛 / 4日目:高知
移動手段
レンタカー推奨(高速道路・一般道)
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