上高地は長野県松本市にある標高1,500mの山岳景勝地です。1886年(明治19年)に最初の旅館が開業し、1896年には英国人宣教師ウォルター・ウェストンが著書で世界に紹介したことで国際的な知名度を得ました。梓川の清流、穂高連峰の残雪、新緑が重なる5月後半の景観は格別です。
このコースでは1日目に河童橋周辺と明神池を歩き、2日目は大正池から徳沢まで往復する本格的な散策を楽しみます。3日目は松本に下山し、国宝・松本城と城下町を観光します。マイカー規制のため全員バスでのアクセスとなり、渋滞のない静かな自然を満喫できます。
アクセスは新宿から特急あずさで松本まで約2時間30分、乗り換えて上高地バスターミナルまで約2時間が目安です。5月中旬〜下旬はニリンソウの見頃で、河童橋から明神にかけての遊歩道が白い花で覆われます。防寒着は必須(朝晩は5〜10℃台)なので準備を忘れずに。
こんな人におすすめ
この記事で分かること:上高地(河童橋・明神池・大正池・徳沢)と松本城を2泊3日で巡るモデルコースを紹介します。5月後半の新緑・ニリンソウシーズンに特におすすめです。
ここが狙い目
5月後半:残雪と新緑のコントラスト
5月中旬から新緑が伸び始め、穂高連峰の白い残雪と鮮やかな緑が重なります。河童橋から眺める奥穂高岳(標高3,190m)の残雪景観は5〜6月が特に印象的です。ニリンソウのピークは5月15日〜月末頃で、梓川沿いの遊歩道が白い小花で埋まります。
河童橋:上高地の象徴的な風景
梓川に架かる全長37mの木橋・河童橋は1891年(明治24年)頃に架けられたとされる上高地の象徴。橋上から望む穂高連峰と梓川の透明な流れは、晴天の朝に特に美しく撮影できます。橋の両岸にレストランや売店が集まっており、起点として使いやすい場所です。
明神池:穂高神社奥宮の神域
河童橋から徒歩約50分の場所にある明神池は、穂高神社の奥宮が鎮座する神聖な水域です。毎年10月8日に行われる「御船神事」は古式ゆかしい祭礼として知られています。一之池・二之池に分かれた池の透明度は高く、周囲の木々の緑が水面に映り込む景観が特徴的です。拝観料:500円。
大正池:1915年の噴火が生んだ湖
1915年(大正4年)の焼岳噴火で梓川が堰き止められて誕生した大正池。噴火当時の立ち枯れた木々が水面から突き出す独特の風景は上高地の名物です。朝霧が漂う早朝に特に幻想的な光景が広がります。バスターミナルから徒歩約20分と近く、2日目の朝の散策に最適です。
上高地2泊3日コースをベースに、自分好みにカスタマイズしましょう。移動時間の自動計算で効率的な旅程が完成します。
上高地のベストシーズン
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
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○
◎
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○
◎
○
△
ベスト
おすすめ
まあまあ
低シーズン
旅行日数
2泊3日
目安予算
50,000〜80,000円(宿泊・交通費込み)
エリア構成
1〜2日目:上高地/3日目:松本市街地
移動手段
特急あずさ・松本電鉄・路線バス(上高地はマイカー規制)
おすすめ時期
5月後半(新緑・ニリンソウ)・10月(紅葉)
主な入場料
明神池(穂高神社奥宮)500円・松本城700円
1日目 12:00〜12:30
上高地の玄関口となるバスターミナルは標高1,504m。周辺には売店・食堂・ビジターセンターが集まっており、旅の始まりとしての準備をここで整えられます。ビジターセンターでは無料の自然解説展示があり、上高地の地形・動植物の概要を把握するのに役立ちます。5月は熊の目撃情報も多いため、ここで熊鈴の貸し出し情報(宿での購入も可)を確認しておくと安心です。
1日目 12:30〜13:30
河童橋の袂に立つ五千尺ホテル内のレストランで、橋越しの穂高連峰を眺めながら食事できます。信州牛のビーフカレー(2,000円前後)や河童そば(1,300円)が人気メニューです。GW明けから夏にかけてテラス席が利用でき、5月の清々しい空気の中での食事は格別。繁忙期(7〜8月・連休)は12〜14時に混雑するため、12時前後の入店がスムーズです。
1日目 13:30〜14:00
全長37mの木造吊橋で、上高地観光の起点となる象徴的な場所です。初代の橋が架けられたのは1891年(明治24年)頃とされ、現在の橋は何度か架け替えを経ています。橋上から望む穂高連峰と梓川の清流の組み合わせは、5月の残雪期に特に印象的です。朝6〜8時台は観光客が少なく、澄んだ空気の中で静かに景観を楽しめます。午後は観光客が集中するため、写真撮影は早朝が狙い目です。
1日目 14:00〜14:30
1896年(明治29年)に上高地と日本アルプスを著書で世界に紹介した英国人宣教師ウォルター・ウェストンを記念する碑です。河童橋から梓川沿いに西へ徒歩約10分の場所にあります。毎年6月第一土日曜には「ウェストン祭」が開催されており、近代登山文化の礎を作った人物として地元でも大切にされています。記念写真スポットとして人気がある一方、場所が分かりにくいため地図で確認してから向かうと安心です。
1日目 15:00〜16:30
河童橋から梓川右岸の遊歩道を歩くこと約50分(片道約3km)で到着する神秘的な水域です。穂高神社奥宮が鎮座し、一之池・二之池に分かれた池の透明度は格別。周囲の原生林が水面に映り込む静けさは、賑わう河童橋周辺とは対照的です。5月は新緑が水面に映え、特に美しい時期です。拝観料:500円。往路は右岸、復路は左岸のルートを取ると異なる景観を楽しめます。
1日目 17:00〜17:30
1933年(昭和8年)開業の山岳リゾートホテルで、赤い三角屋根が上高地の山並みに映えるランドマーク建築です。宿泊者以外でもティーラウンジを利用でき、伝統のビーフカレー(2,600円)やアップルパイ(1,100円)が楽しめます。山の中でいただく格式ある空間は非日常感があり、散策の疲れを癒す休憩場所として人気です。夕方はチェックインの宿泊客も多く、16〜17時の利用が比較的落ち着いています。
上高地2泊3日コースをベースに、自分好みにカスタマイズしましょう。移動時間の自動計算で効率的な旅程が完成します。
2日目 07:00〜08:30
1915年(大正4年)6月の焼岳大噴火で大量の土石流が梓川に流れ込み堰き止められて誕生した池です。噴火で立ち枯れた木々が水面から突き出す独特の景観は、上高地のほかにはない景色として知られています。朝霧が漂う早朝(6〜8時台)は特に幻想的で、逆光の朝日が水面を金色に染める時間帯を狙うカメラマンも多く訪れます。バスターミナルから徒歩約20分または大正池バス停下車すぐ。
2日目 08:30〜09:30
大正池から梓川沿いに歩くこと約15分の小さな池と湿原地帯です。大正池や河童橋に比べて訪問者が少なく、静かな散策を楽しめます。5月後半はニリンソウの白い花が湿原の周囲を覆い、水面との組み合わせが穏やかな景色を作り出します。倒木や苔が自然のままに残されており、清流が砂地を流れる様子は透明度の高さを実感できるポイントです。
2日目 11:00〜13:00
河童橋から徒歩約90分(約6km)の徳沢は、穂高連峰の登山基地として多くの登山者が利用してきた開けた草地です。1953年の初登頂以来、日本のクライマーたちが拠点にしてきた歴史がある場所でもあります。徳澤園食堂の名物「みちくさ食堂」のソフトクリームや野沢菜チャーハンは、長距離を歩いた後の満足感が特別です。ドイツ製エスプレッソマシンで淹れたコーヒー(600円)は山の中の本格的な一杯として評判です。
2日目 14:00〜16:00
河童橋と明神を結ぶ梓川沿いの遊歩道は、右岸(川の右側)と左岸(川の左側)で異なる景観を楽しめます。左岸コースは梓川の清流と穂高連峰を正面に眺めながら歩ける開放的なルートで、5月はニリンソウの花道になります。右岸コースは原生林の中を歩く静かなコースです。どちらも平坦で歩きやすく、片道約50分。往路と復路でルートを変えるのがおすすめです。
3日目 11:00〜12:30
1593年〜1594年(文禄2〜3年)頃に完成した国宝の天守閣を持つ城です。戦国時代に戦闘用として築かれた「現存12天守」のひとつで、黒と白の外観が「烏城(からすじょう)」の異名を持ちます。天守6階からは北アルプスの山並みを望むことができ、上高地から戻ってきた翌日に訪れると感慨深いです。入場料:大人700円。混雑する夏季と比べ、5月下旬〜6月は比較的ゆっくり見学できます。
3日目 12:30〜14:00
松本城の南側に広がる縄手通りは江戸時代の城下町の面影を残す商店街です。カエルをモチーフにした看板や雑貨店、老舗の酢・味噌・醤油の販売店が並んでいます。近くの「なわて食品横丁」では信州味噌を使った料理が楽しめます。松本の蕎麦は長野県内でも評判が高く、「蔦の葉」(創業1920年)や「もとき」などの老舗で〆の蕎麦を食べてから帰路に就くのが地元人の定番コースです。
DAY 1
上高地到着:河童橋・ウェストン碑・明神池を歩く
07:00
新宿発・特急あずさで松本へ(約2時間30分)
09:30
松本着。松本電鉄上高地線に乗り換え新島々駅へ(約30分・700円)
10:05
新島々発・路線バスで上高地バスターミナルへ(約65分・1,950円)
11:10
上高地バスターミナル着。ビジターセンターで地図・熊情報を確認
12:00
五千尺キッチンで昼食(河童橋を眺めながら信州牛カレーまたは河童そば)
13:30
河童橋を見学・撮影。穂高連峰と梓川の絶景を楽しむ
14:00
ウェストン碑へ(河童橋から徒歩約10分)。山岳文化の礎を偲ぶ
15:00
明神池へ向けて出発(梓川右岸コース・徒歩約50分)。ニリンソウの花道を歩く
15:50
明神池(穂高神社奥宮)到着。拝観(500円)して静けさの中に浸る
16:30
左岸コースで河童橋方面へ戻る(徒歩約50分)。梓川の透明な流れを眺めながら歩く
17:00
帝国ホテルのティーラウンジでひと休み(アップルパイとコーヒー)
18:30
今夜の宿にチェックイン
19:00
夕食。宿泊施設の夕食または上高地食堂にて信州の山の幸を堪能
DAY 2
大正池〜田代池〜河童橋〜徳沢:上高地を縦断ハイク
06:00
早朝の河童橋へ(朝霧・朝日・人の少ない絶景を撮影)
07:00
大正池バス停まで移動し大正池を見学。朝霧の立ち枯れ木と穂高の絶景
08:30
田代池・田代湿原を散策(徒歩約15分)。静かな湿原と清流を楽しむ
09:30
梓川左岸コースを歩いて河童橋方面へ戻る(約60分)
10:30
河童橋周辺でひと休み・買い物
11:00
徳沢へ向けて出発(右岸コース・徒歩約90分)
12:30
徳澤園食堂で昼食(野沢菜チャーハン・ソフトクリーム・コーヒー)
13:30
徳沢の草原でのんびり休憩。穂高連峰の眺めを満喫
14:00
河童橋へ引き返す(左岸コース・徒歩約90分)
15:30
河童橋付近でお土産購入・散策
17:00
宿に戻り、入浴・夕食・翌日の下山準備
DAY 3
上高地から松本へ:朝の梓川散策・松本城・蕎麦
06:30
早朝の梓川沿いを最後の散策(30分程度)。静かな上高地に別れを告げる
08:00
朝食後チェックアウト。荷物をまとめてバスターミナルへ
09:00
上高地バスターミナル発・路線バスで新島々へ(約65分)
10:05
新島々発・松本電鉄で松本へ(約30分)
10:35
松本着。荷物をコインロッカーに預け松本城へ(徒歩約15分)
11:00
松本城を見学(約90分)。国宝天守6階から北アルプスを望む
12:30
縄手通り・松本市街地を散策
13:00
老舗の蕎麦屋で信州蕎麦のランチ
14:30
松本駅から特急あずさで新宿へ帰路(約2時間30分)
17:00
新宿着
上高地2泊3日コースをベースに、スポット間の移動時間をtabimaruで自動計算。当日も迷わず行動できます。
旅行日数
2泊3日
目安予算
50,000〜80,000円(宿泊・交通費込み)
エリア構成
1〜2日目:上高地/3日目:松本市街地
移動手段
特急あずさ・松本電鉄・路線バス(上高地はマイカー規制)
おすすめ時期
5月後半(新緑・ニリンソウ)・10月(紅葉)
主な入場料
明神池(穂高神社奥宮)500円・松本城700円
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