箱根は東京・新宿からロマンスカーで約85分という抜群のアクセスを誇る、関東随一の温泉リゾートです。約3,000年前の神山噴火によって形成された火山地帯を擁し、江戸時代から東海道随一の温泉地として徳川将軍家や多くの文人墨客が訪れ続けてきた歴史ある地域でもあります。源頼朝・徳川家康らが深く崇敬した箱根神社、「入り鉄砲に出女」で旅人を厳しく管理した箱根関所跡(1618年設置)など、各所に歴史の息吹が感じられます。登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・遊覧船と多彩な乗り物を乗り継ぐ移動自体が一大観光コンテンツとなっており、白煙が立ち上る大涌谷の火山地帯、芦ノ湖から望む富士山のパノラマ、1969年開館の日本初野外美術館など見どころが豊富です。富士山がよく見える冬〜初春(12〜2月)と、仙石原のすすきが黄金色に輝く秋(10〜11月)が特に人気の絶景シーズン。このコースでは箱根登山電車・ロープウェイ・芦ノ湖遊覧船(海賊船)を乗り継ぎながら、箱根湯本を起点に1日で箱根のハイライトを巡ります。スポット間の移動時間が長いため、詰め込みすぎず3〜4箇所に絞るのが充実した旅の秘訣です。
こんな人におすすめ
この記事で分かること:箱根の定番スポット(箱根開放野外美術館・大涌谷・芦ノ湖・箱根神社)をはじめ、箱根美術館・仙石原・箱根関所・ポーラ美術館などを含む充実の1日モデルコースを紹介します。
ここが狙い目
登山電車・ロープウェイで絶景を巡る
箱根湯本から強羅・大涌谷まで登山電車とロープウェイを乗り継ぐルートは、車窓から山岳の絶景が続く人気コース。スイッチバックを3回繰り返す急勾配は乗り物好きにも人気で、天気が良ければ大涌谷周辺から富士山の雄姿も望めます。
大涌谷で活火山の迫力を体感
約3,000年前の噴火で生まれた大涌谷は今も噴気孔から白い煙が立ち上る活火山地帯。硫化水素の温泉で茹でた名物の黒たまご(5個500円)は殻が真っ黒で、食べると7年長生きするという言い伝えがあります。規制情報の事前確認が必須です。
芦ノ湖クルーズで富士山と湖の絶景を満喫
芦ノ湖の海賊船クルーズは桃源台港〜元箱根港〜箱根町港を結ぶ観光の定番。湖面から望む富士山と周囲の山々のパノラマは圧巻で、箱根神社の平和の鳥居も湖上から眺められます。箱根フリーパスで乗船できるのでコスパも良好です。
箱根開放野外美術館でアートと自然を楽しむ
1969年開館の日本初野外美術館。7万平方メートルの広大な庭園にヘンリー・ムーア・ロダンなど国内外の著名彫刻家の作品約120点が点在。ピカソ館では約300点のコレクションを鑑賞でき、足湯も楽しめる充実した施設です。
箱根1日コースをベースに、自分好みにカスタマイズしましょう。移動時間の自動計算で効率的なスケジュールが完成します。
箱根のベストシーズン
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
○
○
◎
◎
◎
○
△
△
○
◎
◎
○
ベスト
おすすめ
まあまあ
低シーズン
所要時間
約10時間(8:00〜18:30)
目安予算
7,000〜9,000円(箱根フリーパス含む)
スタート地点
新宿駅(箱根湯本駅)
ゴール地点
箱根湯本駅(新宿へ帰路)
移動手段
登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・遊覧船
おすすめ時期
春(桜)・秋(紅葉・すすき)・冬(富士山)
09:30〜10:00
旅の起点となる箱根湯本は、温泉宿・土産店・飲食店が集まる活気ある温泉街です。明治24年(1891年)創業の老舗「渡邊ベーカリー」の温泉シチューパン(650円)は注文後に焼き上げるテイクアウト名物。昭和9年(1934年)創業「はつ花そば 本店」は水を一切使わず自然薯と卵のみでつなぐ自然薯そばで知られ、箱根を代表するグルメです。湯本橋周辺には無料の足湯スポットも点在しており、到着後の足慣らしに最適。駅から徒歩5分圏内に多彩なグルメが集中しているため、観光前の腹ごしらえを済ませましょう。
10:45〜12:30
1969年に開館した日本初の野外美術館。7万平方メートルの広大な庭園に、ヘンリー・ムーアやロダンなど国内外の著名彫刻家の作品約120点が点在します。ピカソ館では約300点のコレクションを鑑賞でき、ステンドグラスの塔や足湯カフェも人気。箱根登山電車「彫刻の森駅」直結でアクセス抜群。入館料は大人1,600円で、箱根フリーパス所持者は割引が適用されます。所要時間は約1時間30分〜2時間。混雑が少ない朝9時の開館直後が穴場です。
(強羅エリア立ち寄り)
1952年開館、箱根で最も歴史の長い美術館です。縄文土器・埴輪・中世陶磁器など日本の陶磁器コレクションを展示。最大の見どころは約130種の苔に覆われた庭園「仙郷」で、秋の紅葉シーズンは苔の緑と紅葉のコントラストが絶景として名高く、多くのカメラマンが訪れます。箱根フリーパスで入館料割引が適用。強羅公園と合わせて巡ると効率的で、所要時間は約45分〜1時間です。
14:00〜14:45
箱根火山の噴火によって生まれた火山地帯。今も複数の噴気孔から白い水蒸気と硫化水素ガスが噴き出す迫力の景観が広がります。名物の黒たまご(5個500円)は硫化水素の温泉池で茹でることで殻が真っ黒になった独特の温泉卵で、「1個食べると7年長生き」の言い伝えが旅行者の心をつかみます。火山活動の状況によって立入禁止区域が設定される場合があるため、出発前に箱根町公式サイトで規制情報を必ず確認しましょう。
(9〜11月訪問時に立ち寄り)
秋(9〜11月)に一面のすすきが黄金色に輝く、箱根を代表する絶景スポット。神奈川県の天然記念物に指定された広大な草原を、木道の遊歩道を歩きながら散策できます。最寄りバス停「仙石」から徒歩約5分でアクセス可能。早朝の光の中でのすすきは格別で、多くのカメラマンが日の出前から場所取りをします。秋以外の季節は見どころが少ないため、時期外れの場合はポーラ美術館への立ち寄りがおすすめです。
箱根1日コースをベースに、自分好みにカスタマイズしましょう。移動時間の自動計算で効率的なスケジュールが完成します。
(仙石原エリア訪問時)
仙石原の森の中に佇む現代美術館で、モネ・ルノワール・セザンヌら印象派の巨匠を中心とした西洋絵画コレクションは国内最大級。建物の大半が地下に配置され、周囲のブナ林と調和した美しい設計が特徴です。館内の「森の遊歩道」では四季折々の自然を楽しみながら散策でき、アートと自然を同時に体験できます。入館料1,800円(箱根フリーパス割引あり)。仙石原バス停から徒歩約10分で、所要時間は約2時間です。
15:00〜16:00
神奈川県最大の湖・芦ノ湖は約3,000年前の箱根山の噴火で誕生したせき止め湖です。桃源台港〜元箱根港〜箱根町港を結ぶ遊覧船(海賊船)は箱根観光の定番で、箱根フリーパスで乗船できます。湖上から望む富士山と周囲の山々のパノラマは圧巻で、晴天時は湖面に映る逆さ富士も見られることがあります。午前〜午後早めの時間帯が富士山の見える確率が高く、午後3時以降は雲がかかりやすい傾向があります。
16:00〜17:00
757年(天平勝宝元年)に万巻上人が創建した由緒ある神社で、源頼朝・徳川家康ら時の権力者が深く崇敬し、関東総鎮守として知られてきました。芦ノ湖畔に立つ「平和の鳥居」は昭和27年(1952年)に上皇陛下の立太子礼と講和条約締結を記念して建立されたもの。湖面に浮かぶ朱色の鳥居はSNS映えスポットとして絶大な人気を誇り、早朝に訪れればほぼ貸切状態で撮影できます。本殿まで続く杉並木の参道も荘厳で、心が洗われる雰囲気です。
(箱根神社参拝後に立ち寄り)
江戸幕府が1618年(元和4年)に設置した交通の要衝。「入り鉄砲に出女」として旅人を厳しく管理し、幕藩体制を支えた重要施設です。2007年に江戸時代の姿に復元された関所建築と、発掘調査で見つかった本物の遺構を同時に見学できる貴重なスポット。入場料500円(箱根フリーパス割引あり)で資料館や復元建築を見学でき、所要時間は約40分。芦ノ湖クルーズの箱根町港降り場から徒歩約5分です。
17:00〜18:00
箱根には日帰り入浴可能な温泉施設が多数あります。箱根湯本エリアで人気が高い「天山湯治郷」は自家源泉かけ流しの露天風呂が充実し(大人1,400円)、タオルのレンタルもあるためバスタオル持参不要で立ち寄れます。浴場の種類が多く、観光の疲れを効果的にほぐせます。コース終盤に1時間程度組み込むと帰りの電車での快適さが格段に違います。混雑しやすい夕方17〜18時台は入館前に待ち状況を確認しましょう。
DAY 1
箱根湯本 → 箱根開放野外美術館 → 大涌谷 → 芦ノ湖 → 箱根神社
08:00
新宿駅発・小田急ロマンスカーで箱根湯本へ(約85分)
09:30
箱根湯本着。箱根フリーパス利用開始。渡邊ベーカリーの温泉シチューパンやはつ花そばで軽く腹ごしらえ
10:00
登山電車で強羅へ移動(約40分)。スイッチバックを楽しみながら渓谷美を車窓から堪能
10:45
箱根開放野外美術館を散策(所要約1時間30分)。広大な庭園の彫刻とピカソ館を見学
12:30
強羅周辺でランチ。自然薯そば・湯葉丼など箱根グルメを堪能(人気店は11時前の早め入店がおすすめ)
13:30
ケーブルカー+ロープウェイで大涌谷へ(約30分)。空中からの絶景を楽しむ
14:00
大涌谷を散策(所要約45分)。噴気孔の迫力を体感し、名物の黒たまごを試食
15:00
ロープウェイで桃源台へ下山。芦ノ湖遊覧船(海賊船)に乗船して湖上から富士山を眺める
16:00
元箱根港着。箱根神社参拝と平和の鳥居で記念撮影。時間があれば箱根関所(徒歩5分)にも立ち寄りを
17:00
箱根湯本の日帰り温泉(天山湯治郷など)で旅の疲れを癒す
18:30
箱根湯本発・ロマンスカーまたは小田急線で新宿へ帰路
スポット間の移動時間や滞在時間をtabimaruで管理すれば、旅当日も迷わず行動できます。
所要時間
約10時間(8:00〜18:30)
目安予算
7,000〜9,000円(箱根フリーパス含む)
スタート地点
新宿駅(箱根湯本駅)
ゴール地点
箱根湯本駅(新宿へ帰路)
移動手段
登山電車・ケーブルカー・ロープウェイ・遊覧船
おすすめ時期
春(桜)・秋(紅葉・すすき)・冬(富士山)
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