岐阜県北部、飛騨山脈の南端に位置する高山市は、江戸時代の商家町の景観をそのまま残す国内でも珍しい城下町です。上町・下町の三筋の通りが「飛騨高山の古い町並」として国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、出格子の連なる黒壁の商家、軒下に吊るされた杉玉(酒ばやし)、石畳の路地が400年以上前の姿を今に伝えています。\n\n5月はGW(4月末〜5月上旬)が終わった後の中旬〜下旬が穴場シーズン。観光客が一気に減り、町並みに静けさが戻ります。標高約560mの山岳地帯ならではの爽やかな空気、ケヤキや山々の新緑、早朝の静けさの中を地元の人が行き交う朝市と、観光地らしからぬ日常の風景に出会えます。\n\n白川郷へのアクセスも高山から濃飛バスで約50分と現実的。1995年に世界文化遺産に登録された荻町集落の合掌造りは、GW後の新緑の中で落ち着いて見学できます。飛騨牛・朴葉みそ・みたらし団子・高山ラーメンと食の選択肢も豊富で、旅の満足度が高い旅先です。
こんな人におすすめ
この記事で分かること:5月の飛騨高山の魅力、古い町並み・高山陣屋・飛騨の里・白川郷・飛騨古川の観光スポット5選、朴葉みそ・みたらし団子・高山ラーメンのグルメ3選、旅行の注意点とよくある質問を紹介します。
ここが狙い目
GW後の5月中旬〜下旬が本当の穴場シーズン
GW後半(5月2〜6日)は混雑がピークを迎えるが、連休明けの5月中旬以降は観光客が一気に引く。宿泊費は最繁忙期の2〜3割安くなり、古い町並みも午前中から落ち着いて散策できる。梅雨入り(例年6月上旬)前なので晴天が多い
元禄5年(1692年)から176年続いた幕府直轄の城下町
天正14年(1586年)の金森長近による城下町整備から、元禄5年(1692年)の幕府直轄領転換まで、約100年間で商人町として繁栄。以後176年間、江戸の代官・郡代が高山陣屋で政務を行い、その繁栄の痕跡が現代に残る上三之町の商家町を形成した
1995年世界文化遺産の白川郷へ高山からバス50分
高山駅から濃飛バスで約50分で白川郷(荻町集落)に到着。約110棟が現存する合掌造り集落は今も人々が暮らす生きた集落。5月は雪が溶けた後の新緑と田んぼが広がり、観光客が少ない落ち着いた雰囲気で見学できる
標高500m以上の山岳地帯で5月の朝晩は8〜12℃まで下がる
高山市街地の標高は約560m。5月の日中は20〜23℃と過ごしやすいが、朝晩は8〜12℃まで冷え込む日もある。この温度差が新緑の鮮やかさを生み出しており、早朝の古い町並みは清涼な空気の中で歩ける独特の気持ちよさがある
飛騨高山のベストシーズン
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
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◎
◎
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◎
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ベスト
おすすめ
まあまあ
低シーズン
5月の飛騨高山の気候
最高気温
20〜23℃
薄手の上着で快適
最低気温
8〜12℃
朝晩は1枚プラスを
天気
晴れ多め
梅雨前の好天が続く
GWが終わる5月中旬以降、飛騨高山は急に静かになります。宿泊施設の料金がピーク時より2〜3割下がり、古い町並みも人通りが落ち着いて、格子窓や暖簾を眺めながらのんびり歩けるようになります。梅雨入り(例年6月上旬〜中旬)の前の晴天が多い時期で、標高約560mの山岳都市らしい澄んだ空気の中で新緑が鮮やかに映えます。
飛騨高山の歴史は天正14年(1586年)、金森長近が飛騨国33,000石の国主として入府したことに始まります。天正16年(1588年)から城の建設を開始し、慶長5年(1600年)に本丸・二之丸が完成。城下には商人町・職人町が整備され、酒造・味噌・漬物などの産業が発展しました。元禄5年(1692年)に徳川幕府の直轄領となり、以後176年間にわたって江戸から派遣された代官・郡代が高山陣屋で政務を行いました。この幕府直轄の時代に厳しい木材管理が行われた結果、飛騨の木を使った建築技術(宮大工)が磨かれ、その職人たちが日光東照宮などの建造にも貢献したといわれています。城は明治維新後に廃城となりましたが、商家町の景観は大火を免れ、今日まで当時の姿をほぼ保っています。
実際に訪れた方の口コミ・体験談をもとにまとめました。
よかったという声が多い点
最も多い好評の声は「町並みの保存状態の良さ」です。「江戸時代にタイムスリップしたような感覚」「電線が地中化されていて景観が崩れていない」という感想が目立ちます。食に関しては飛騨牛の質に対する満足度が高く、「肉の甘みが本当に別格だった」という声が多数。朴葉みそ焼きは「香りから気分が上がる体験」として印象に残っている旅行者が多いようです。また白川郷については「雪のない季節でも十分美しかった」「今も人が暮らしている集落という迫力がある」という評価が多く見られます。
期待と違ったという声
「GW後だから空いていると思ったが、週末はまだ混んでいた」という声が一定数あります。5月中旬以降の平日と週末では人出に大きな差があるようです。また「飲食店が思ったより早く閉まり、14時頃にランチを食べようとしたら入れる店がなかった」というランチ難民の失敗談も多く挙がっています。白川郷については「バスの本数が少なく、帰りのバスに焦った」という声と、「もう少し時間をかけてゆっくり見たかった」という余裕のなさを惜しむ声が多い傾向にあります。
服装
フリースまたは薄手ダウン(朝晩の冷え込み対策)
長袖シャツ(日中は脱ぎ着しやすい重ね着で)
歩きやすいスニーカー(石畳・未舗装路対応)
日焼け止め(新緑シーズンは日差しが強い日も)
必需品
バスの時刻表(白川郷行き便数は少ない)
現金(古い町並みの食べ歩き・朝市は現金が多い)
モバイルバッテリー
折りたたみ傘(山岳地帯は天気が変わりやすい)
あると便利
行動食(朝市閉店後のランチ難民対策)
コインロッカー用の小銭(高山駅構内に設置あり)
サブバッグ(お土産が増えた場合の発送準備用)
観光マップ(観光案内所で無料配布している)
予算目安
¥30,000〜60,000
気温(5月)
最高20〜23℃/最低8〜12℃
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